- 2024年4月東京
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アド・ベンチャーフォーラム 参加者の声
早稲田大学 川村賢人氏(左)、株式会社 Eco-Pork 荒深慎介氏(右)
熱い想いを持った学生と企業が議論を交わす、アド・ベンチャーフォーラム。本イベントを通して初めて出会い、わずか2ヶ月後からインターンを開始した学生と企業がある。両者がどのような経緯でアド・ベンチャーフォーラムに参加し、意気投合したのかを伺った。(人材応援 Vol.24から転載)
取材相手
株式会社 Eco-Pork 共同創業者 取締役 荒深 慎介 氏
早稲田大学 基幹理工学部1年 川村 賢人 氏
株式会社Eco-Pork
「データを用いた循環型豚肉経済圏の共創」をミッションに、養豚業界のDX を手がけ るベンチャー企業。人口増加によるタンパク質危機、肉の生産過程で生じる環境負荷、 後継者不足などによる畜産農家の減少など、豚肉生産に関わる課題を解決し、持続可能な食肉文化の実現を目指している。
企業Webサイト:株式会社Eco-Pork
参加時期
2024年4月 東京
参加者の声
Q.アド・ベンチャーフォーラムに参加した経緯を教えてください
荒深 :
弊社は2017年の創業から現在まで新卒採用を行 なってきませんでした。これまでは、中途採用で大企業 経験者を採用し、事業拡大を加速してきました。しかし、 組織の拡大に伴い、ビジョンやミッションに関する議 論で取締役会の中でも言葉のニュアンスにずれが生じ たり、「Eco-Pork らしさ」とは何かが定まりきっていな かったりというところが経営課題として浮かんできた のです。そのため、今まで以上に会社のビジョン、ミッ ションを明文化し、Eco-Pork の文化として継承してい く必要性を感じるようになりました。その中で生まれ たのが、文化の醸成・継承には、ビジネス経験はないけれども、会社の将来を担っていくような熱意のある若手人材が必要なのではないか、という仮説です。しかし、熱意を持って活動したり、ベンチャーに関心があったりする若手人材との接点を持てていませんでした。そんな時、リバネスの代表である丸さんに誘っていただき、アド・ベンチャーフォーラムへの参加を決めました。
川村 :
僕は元 々、18 歳以下で構成される一般社団法人Sustainable Gameの代表を務めていました。Sustainable Game は社会課題の解決を加速するため に、中高生を対象としたイベントの企画運営などを行う団体です。その繋がりで、リバネスの教育開発事業部の現部長である齊藤さんと知り合いでした。実家が養豚農家だったこともあり、養豚に関心があることを齊藤さん に話していたら、アド・ベンチャーフォーラムを紹介し ていただき、参加を決めました。当時、大学で情報系の 学部に進学することが決まっていたため、参加前から養 豚の DX を手がける Eco-Pork に関心を持っていました。
Qアド・ベンチャーフォーラムに参加してみて、どうでしたか?
荒深 :
創造力が高い学生が多かったです。ブースには 様々な学生が来てくださり、文系学部やデザイン系の 学部など、分野を問わず様々な専門性を持った学生に 出会うことができました。学生たちは自分の専門性と 弊社の事業との繋がりを考え、新たな展開を提案して くれるくらい、対等な議論ができたと感じます。ちょ うど参加する前のタイミングで、「Eco-Pork らしさ」に ついて議論していたことでビジョン、ミッションを明 確にできていました。そしてそれが社内に浸透してい たことで、イベント当日、学生にもしっかり伝えること ができ、技術の先にある『課題解決』という視点で良い 議論ができたのだと思います。結果的に、川村さんの ようにビジョンに共感し、飛び込んできてくれる若手 に出会えたことで、若手人材と繋がりを持つ価値を実 感できました。これまで、人材採用はスキル面を軸に して進めてきましたが、それだけだと文化の継承が難 しくなると感じています。そういう意味で、改めて新卒採用も検討していかなければいけないと感じる象徴的なイベントでした。
川村 :
冒頭の企業からの1分プレゼンの際、Eco-Pork さんは「この社会課題を解決するために、皆さんの専門 性を持ち寄って議論しましょう」という問いかけをし ていたのが印象的でした。実際、ブースは議論をしやす い開かれた雰囲気でした。学生側から見て、ただの企業 紹介イベントではなく、自分の専門性と掛け合わせた ら何が一緒にできるか?という当事者意識を持って参 加できたことも印象に残っています。Eco-Pork さんの ブースでは、自分の実家が養豚農家で、養豚に関心があ ると伝えたら、すぐに一緒に何かやろうと言ってくれ、 次のアクションが決まりました。実際、イベントの翌月 にはインターンとして働くことが決まり、2ヶ月後には 働き始めました。インターンでは、データ分析を担当し ています。ユーザーさんたちが入れたデータを統計的 に解析し、そこからどんなことが言えるかを分析して います。情報系の学部に在籍していながら実家が養豚 農家なので、そのデータにはどんな意味があるのか、現 場の視点も含めて解釈することができて、とてもマッ チしていると感じています。
まとめ
アド・ベンチャーフォーラムでは、ビジョンへの共感からインターンや採用面接に繋がる出会いが続々と生まれている。その理由は、このイベントが「ただのマッチングイベント」ではないからだ。お互いのパッションを語り合うことで、見えていなかった共通点が見えてくる。そのため次のアクションも早い。組織の拡大に伴い、文化の醸成・継承という課題が見えてきた企業にこそ、「熱意のある若手」が必要なのではないだろうか。
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