「仲間」と出会い、研究シーズを事業へ動かす。京都ディープテック事業化支援プロジェクト 研究者向け説明会を開催

「仲間」と出会い、研究シーズを事業へ動かす。京都ディープテック事業化支援プロジェクト 研究者向け説明会を開催

京都市、株式会社リバネス、公益財団法人京都高度技術研究所(ASTEM)は、2026年6月18日(木)、「令和8年度 京都ディープテック事業化支援プロジェクト」の研究者向けオンライン説明会を開催しました。

本プロジェクトは、京都市内に拠点を持つ大学・研究機関に所属する研究者と、全国から集まる起業家候補がチームを組み、研究シーズの社会実装に向けた事業化を進める取り組みです。

説明会では、昨年度のプログラムを通じて創業チーム「WILFood」を形成した京都大学の松浦健二氏と、起業家候補の深柄友裕氏が登壇。研究者と起業家候補がどのように出会い、事業化に向けて議論を重ねてきたのか、その実体験が共有されました。

「経営人材」ではなく「創業チーム」が必要

冒頭では、株式会社リバネス代表取締役社長 CCOの井上浄が登壇しました。井上は、国内の大学発ベンチャー数が増加する一方で、多くのスタートアップが経営人材の確保に課題を抱えている現状を紹介しました。しかし、その課題は単に「経営人材が足りない」という話にとどまりません。

研究者は「技術を事業化してくれる人」を求め、起業家候補は「すぐに事業化できる技術」を期待する。こうした一方向の期待だけでは、事業化は前に進みません。必要なのは、研究者と起業家候補が同じ未来を見据え、それぞれの専門性を持ち寄りながら挑戦する「創業チーム」をつくることです。

本プロジェクトは、研究シーズと起業家候補を単に引き合わせる場ではありません。研究成果の社会実装に向けて、ともに考え、ともに動く仲間と出会うための場として設計されていると井上は強調しました。

リバネス 井上より、スタートアップエコシステムの課題や本事業の趣旨を説明

シロアリで未利用木材を食の資源へ変える挑戦

続いて、京都大学大学院農学研究科 教授 松浦健二氏が、昨年度の参加者として自身の取り組む「WILFood」プロジェクトを紹介しました。

WILFoodは、未利用の木質バイオマスなどをシロアリによって昆虫タンパク質へ変換し、家畜や水産養殖向けの飼料として活用することを目指すプロジェクトです。森林資源の有効活用、持続可能な食料生産、地域資源の循環といった複数の社会課題に向き合う研究シーズとして、事業化に向けた検討が進められています。

松浦先生は、研究チームとしては充実した体制があった一方で、事業化をともに進める仲間との接点は限られていたと振り返ります。大学には産学連携部門や技術移転機関があるものの、研究シーズの社会実装を本気で一緒に考える起業家候補と出会い、継続的に議論する機会は多くありません。

本プログラムへの参加を通じて、松浦氏は起業家候補やリバネスのコミュニケーターとともに創業チームを形成。研究者だけでは得にくい事業化の視点や、地域との接点を得ることで、構想段階だったプロジェクトは具体的な事業計画へと発展しました。

現在は、自治体との連携や実証拠点の整備に向けた検討も進んでおり、研究成果の社会実装に向けた取り組みが着実に前進しています。

仲間を見つけるための対話を支援

クロストークでは、本プログラムが提供する「場」の価値について、昨年度参加者の視点から語られました。

起業家候補としてWILFoodに参画した深柄氏は、研究者と出会う機会自体が限られる中で、本プログラムのように複数の研究シーズと向き合い、対等な立場で議論できる場は貴重だったと振り返りました。木材関連事業にルーツを持つ自身の課題意識と、松浦氏の研究が重なったことで、新たな事業の可能性を見出すことができたといいます。

一方で、研究者と起業家候補が出会えば、自然にチームができるわけではありません。互いの考え方や価値観、事業化に対する姿勢を理解しながら、共通の目標を見つけていくプロセスが必要です。

松浦氏も、創業チームにおいては能力や専門性だけでなく、「仲間として一緒に進められるか」が重要であると語りました。どれだけ優れた専門性を持つ人材であっても、同じ未来を描きながら挑戦できなければ、強いチームにはなりません。

そうした対話を支えるのが、プログラムに伴走するリバネスのコミュニケーターです。研究者と起業家候補の間に入り、互いの考え方を整理しながら、事業化に向けた議論を促進します。研究シーズと起業家候補を引き合わせるだけでなく、「ともに事業をつくる仲間」を見つけるための対話を設計していることが、本プログラムの大きな特徴です。

リバネス立花の進行のもと、松浦氏、深柄氏とプログラム参加当時や今後の取組についてお話しいただきました。

研究成果の先にある未来を、ともに描く

京都ディープテック事業化支援プロジェクトでは、京都市内に拠点を持つ大学・研究機関に所属する研究者を対象に、研究シーズの社会実装に向けた創業チーム形成と事業化支援を行っています。

研究成果を社会に届けたい。  けれど、どのように事業化を進めればよいか分からない。  一緒に挑戦する仲間と出会いたい。  

そう感じている研究者にとって、本プロジェクトは、研究の可能性を事業へと動かす第一歩となるはずです。応募前の個別相談も受け付けており、研究内容や関心に応じて、事業化の方向性を相談しながら検討することができます。

応募締切は2026年6月30日(火)18時です。  研究の先にある未来を、ともに実現する仲間を探している方は、ぜひエントリーをご検討ください。

<<プロジェクト詳細>>

※エントリー前にプロジェクト詳細をご確認ください。

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※エントリー締切は6/30(火)18:00となります
※2026年度のエントリーは締め切りました

▼お問い合わせ先
株式会社リバネス 担当 仲栄真・立花
MAIL:[email protected]

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